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2023年3月17日
組合長の東西80K南北56K 【花粉の猛威を止めるのも林業しだい?】
私は毎朝、50分くらいかけて車で通勤してますが、あまり苦痛に思ったことはありません。と言うのもその間ラジオを聴けるからです。とにかくニュースから天気予報、音楽から娯楽まであらゆる情報が入ってきます。中でも海外の話題なども興味深い内容のものもあります。
今朝はシンガポールに3年くらい住む女性の話でした。この中で彼女が仕事の都合で今度日本に帰国しなければならないが、「非常に憂鬱だ」と話していました。何かと思ったら、「シンガポールにきたら、それまでの花粉症がピタッと治ったのに、また日本に行ったらあの苦痛が再発してしまう」とのことでした。
花粉症でないばかりか、花粉を生み出す杉の木の恩恵をうけてきた私にとっては何とも言えないばかりか、少々罪悪感さえおぼえてしまいます。彼女ばかりではなく、今や日本人の3分の一が何らかの影響を受け、その医療費も莫大な金額になっています。
最大の原因となっているのが戦後大量に植えられた杉の木で、この杉の木は日本特有の木で、日本以外では中国にわずかにあるだけだそうです。ですから先のシンガポールには杉花粉症はないわけです。
今年の花粉は異常な量ですが、今年だけとは限らず、放置すればこれから益々大きな問題になります。この花粉症を根本から解決するには杉の木を皆伐し、少花粉の杉か他に種類の木に変えれば良いのですが、現状では採算が取れません。NHKの「どうする家康」ではありませんが、一つのヒントになるのが、先日県の連合会の講演で聞いた「栃木県森林組合連合会の取り組み」です。機会があればまたご紹介いたします。